久しぶりにカウンセリングの妙を見ました。相談に訪れる方は、オドオド緊張マックスです。相談員は心から滲み出る温かさを載せた言葉で接していきます。相談者の緊張していた顔が見る見るうちに緊張がほどけ、相談員と相談者の間に目には見えない「信頼関係」の糸がつながれていきます。その瞬間、相談者は、はにかんだ笑顔から満面の笑顔に変わっていきます。私はそれを見て接し方一つで人間はこんなにも変わっていくのだと思わされました。
なぜ?笑顔に変わったのでしょう?1つは、「治そうとしないで、ありのままを分かろうとした」からです。相談者の情けない気持ち、悔しい気持ち、辛かった気持を「分かろうした心情」が空気感染したからです。2つ目は相談員の魂です。「太陽の下で名を馳せるのはたやすい。難しいのは人知れず地中に流れる心が、人の心を潤した」のです。一言で言えば、相談員の「謙遜」が相談者に通じ「わかってもらった」「認めてくれている」という存在受容が心のドアをノックしたのです。 私は改めて「自分の思い通りの我力」ではなく、「謙遜と尊重」が人の心を動かすことを教えて頂きました>。「笑顔に 勝る 化粧なし」「知性の声は小さい」は真実でした。