金持ちの子供は、いつでも行きたいところへ連れていいてくれるし何でも買ってくれます。金は一生ついて回るもの、などという中で育ってしまうと、自分の欲望にブレーキをかけるということも知らずに育ってしまいます。行けて当たり前、買ってもらって当たり前で、喜びを持つアンテナが立ちません。 ルソーは「エミール」という著書の中で「百人が百人の子供を間違いなく不幸にする唯一の方法は、いつでも欲しいものを買ってやる。生きたい所は連れていってやることだ」と語っています。
「なんでもしてあげる」は一見よさそうで、アクセルしかしらない自己主張の強い子どもに育ちます。不自由が我慢や忍耐の心を育みブレーキを踏める子供に育ちます。
収入も少ない。財産もない。生活も楽じゃないし贅沢もできない。しかし、心は上を向き、関係や絆のある人生のほうが、年収が高く、財産もあり、贅沢な暮らしをしていながら、離婚や別居などの家庭崩壊、あるいは仕事や人間関係のストレスで心のバランスを欠いてしまうような問題ばかりの人生よりも、はるかに素晴らしい。また、毎日ごちそうを食べているにもかかわらず、すさんだ心で身近な人を憎んでいるなら、粗食であっても、心に愛が溢れているほうがはるかにいい。