私は息子の子育てで自分ができないことを押し付けていたことを感じています。例えば、高校・大学選びではナンバースクールを目指して欲しと願い子どもに教育しました。アンテナの高い息子はそれを敏感に察知し、わざと私を裏切る学校選びをし、私への復讐を果たしました。愛情という名を語る支配への報復でした。
大学の就職期間は1度もエントーリーシートを書かないという魔化不思議な行動に動揺をしました。これまた有名企業に入って欲しいという私の欲望に「息子は息子でいたい」というSOSで私を牽制したのだと思います。
自らがやりたい仕事を見つけた息子を見ながら、息子の心の声に耳を澄ますと「あなたは俺をナッバースクールに入れて自慢したいだけだろう」「私はあなたの人造人間ではない」という声が聞こえるようです。子育ての挫折、人間関係の挫折を経て、人間は成長していくのかなと今懺悔の日々を送っています。