心理カウンセラー佐藤照貴

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対戦相手をたたえる言葉から優勝スピーチが始まった 大坂なおみ全米制覇

2年ぶりの優勝を、コートに寝転がって夕暮れのニューヨークの空を眺めながらかみしめた。今回は観客のいないコートで、対戦相手をたたえる言葉から優勝スピーチが始まった。

 「まずビクトリアおめでとうございます。私はそんなに決勝で対戦することが楽しみというより、怖い感じがする。私が若い頃あなたがプレーするのを見るのが楽しみだった。スタッフのみなさんも、出だしはあまりよくなかったが、私を信じてくれた。母国でみてくれる皆さん本当にありがとう。家族にも感謝します」

そして無観客ながら実現した大会について「・・困難なこの時期に素晴らしい大会でした。全世界が今、頑張っている時期です・・大会を成功に導いてくださった皆さん、本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。コート外では人種差別問題への抗議意志を全面に示した。入場時に着用する黒いマスクに警官に射殺された被害者らの名前を書いた。毎試合変え「みんなに知ってほしい、関心を持ってほしい」と訴え続けた。

  差別・偏見に信念をもって訴え、コロナ渦で「感謝と助け合い」の大切さを教えてくれるスピーチ。嫌がらせやいじめをしている人間は、孤立と社会的制裁を受ける日が待っていることを教えてくれます。