心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

どんな不幸を吸っても吐く息は感謝でありますうように!

  テレビで「置かれた場所で咲きなさい」の著者・渡辺和子さんの放送がありました。18歳でクリスチャンになり、36歳でノートルダム清心女子大学(岡山県)の学長の異例の抜擢を受け、余りの嫉妬に「・・・してくれない族」になり、学長どころかシスターさえ辞めようと思ったそうです。聖書の「汝の敵を愛せよ」だけはなかなか実行できなかったそうです。渡辺先生でさえ「今でも許せない人はいます。でも、相手の不幸だけは願わないようにしよう」という一言に、私は心から感動し「私にはできないな」と思わされました。どうしても咲けない時は、「下へ下へと根を張りなさい」の言葉は実に説得力がありました。
   「月歪むにあらず水歪むなり」・・・水に映る月が歪むのではなくあなたの心が歪んでると学生に教えるてそうです。一歩引いて相手が悪いのではなく自分にも課題があることを考えれる人が人間の器を大きくします。人間関係に傷つき仕返しをしたいと思ったときも、相手のレベルに下げてはいけない」という母の教えが大きいそうです。許すことは負けることではなく勝つことだそうです。許せないと周りが気になってしようがないそうです。これは自分が憎む相手の支配下にあることです。自由になるために思いを断ち切ることが人間関係の極意だそうです。
  そんな渡辺先生でさえ、50歳にうつ病を発症し「この世に生きていてもしうようがない」と自殺を考えたそうです。うつ病と闘った2年間はそれまで気づかなかった「他人の優しさであり、自分の傲慢さでした。他人の弱さが分かるようになりました」と述べています。うつ病を通して「神様が自分のおごりをそろそろやめなさい」と悟るのですから衝撃です。
   「どんな不幸を吸っても吐く息は感謝でありますうように。全ては恵みの呼吸ですから」(河野進牧師)