歌手の西城秀樹さんが5月16日に急性心不全のため、63歳で亡くなった。ヤングマンなど多くのヒット曲をだして一世を風靡した西條秀樹さん。2回の脳梗塞とリハビリ・・・
2度とも言葉を発しにくい後遺症が出たため、「歌えないなら、死んだほうがましだ」と諦めかけた日もあったそうです。そんな中リハビリを続け、年間70回ものステージをこなしていた西城さん。長女は1歳。妻のお腹には7カ月の長男がいました。もう人前で歌えないのなら、生きている価値があるのか。「歌手を引退しようか」と弱音も吐きました。思い直させてくれたのは、妻が言ってくれた、「ゆっくりと時間をかけて病気になったんだから、ゆっくり歩いて治していこうよ」 という言葉です。
「2度目の脳梗塞で身体に麻痺が残っても、『ありのままを見せるんだ、ありのままの自分を見せたい』と、過酷なリハビリを続けてた。さらに最後まで歌うことにこだわり続け、ボイストレーニングにも励んだ」。「自分の経験からリハビリにも使えるウォーキングシューズを監修したり、自分のありのままの姿を見せることで、闘病している方が少しでも元気になってくれればと、どんな時も「前向力」「レジリエンス(折れない心)には頭が下がります。当然のことが実は奇跡であることを西城さんは教えてくれました。