「拉致問題の象徴」 横田滋さんが亡くなられた。
滋さんにとって、救出運動は身を削られるような決断と忍耐の連続だった。9年1月、めぐみさん拉致の事実が判明すると、家族が「危険だ」と躊躇する中でただ一人、実名の報道に応じる決断をした。「実名を出さないと意味がない」。匿名では信憑性が薄く、世論に伝わらないと考えたからだった。 同年3月に結成された被害者の家族会では代表に就任。妻の早紀江さん(84)ら家族と全国を回り、救出を訴えた。拉致自体を信じてもらえない時期もあり、署名用紙をのせたボードを通行人にたたき落されたこともあった。 だが、めぐみさん拉致事件が社会に浸透し始めると、署名は1年で100万筆を超えた。滋さんの娘への深い愛情と、ひたむきな姿は救出運動の象徴となり、拉致解決を求める声を全国に広げる大きな契機になった。
滋さんらを支えてきた新潟市の関係者は「何十年たって解決できない。どうせ政府は新型コロナウイルス対策と東京五輪でこの2年間、何もできないだろう」と憤りを隠さなかった
日本の指導者の孫や子どもが拉致されたら、指導者は今頃どんな行動をとったのだろうか?私も自分の孫が?と思ったら 胸が張り裂ける思いです。(合掌)