子供のおねしょ(夜尿症)の原因と克服方法がアドラー心理学に基づいて説明されています。
子供のおねしょも対人関係……?アドラー心理学の第一人者・岸見一郎さんはこう説明します。「子供は親から思うような注目が得られないので、親が困ることを、一番困るタイミングでする。」そのひとつが、おねしょである。おねしょをする子供の多くは昼間は大丈夫。夜中に親を起こすとか、実際におねしょをすることで、親の注目を引こうとするのだ。
実は、伊集院光さん小学校4年生までおねしょをしていたそうです。毎日、毎晩。
当時、一緒に暮らして居たお兄さんは身体が弱く、両親は長男につきっきりでした。そんな環境もあって、次男の伊集院光は周りの人から「ひとりで偉いね」「よくできた子だね」と、いつも褒められていました。褒められるのは、良いことではないか?でも、そうではなかったのです。褒められ続けたせいで、甘え方が全然わからなかった。だけど、おねしょをすると布団が汚れるから、その後は親が「こっちにおいで」と呼んでくれて、親の部屋で一緒に寝ることができるようになる。多分、親と一緒に寝られるのが、すごく嬉しかったんだと思う。伊集院光さんは、自身の過去をそう語りました。アドラー心理学で解きほぐすと、おねしょを治すには「叱らない」「褒めない」「注目しない」ということが大切なんだそうです。
たとえば、寝る前に「冷たいものは飲んじゃダメよ」と言わない。朝起きたとき「昨日はおねしょしなくて偉かったわね」と褒めない。おねしょをすること・しなかったとに注目しない。まずは、そこから始めます。では、親は何もしなくて良いのか? というと、そうではありません。お母さん、お父さんは、「おねしょをしなくても、あなたのことはちゃんと見ているよ」というメッセージを子供に伝えないといけません。子供は親にもっと注目されたいと思っているのだから、ちゃんと見ていると安心させてあげる必要があるのです。もし、この親からのメッセージが伝わっていなければ、仮におねしょが治ったとしても、すぐに別の症状が出てしまうのだそうです。