心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

「何があっても抱きしめてくれる」という大いなる安心感が人を救う!

あるお坊さんの話を聴く機会に恵まれました。辛かった時の処方箋が凝縮しています。

 東日本大震災の時、自衛隊より早く駆け付けたのは日本人ではなくイスラムの会社員(名古屋の会社員=イスラム教徒)です。彼は、3.11 テレビで津波の映像を見た瞬間、「お兄さんに電話し妻と子供を頼む」といい、近所の工務店に行ってトラックを借り、買占めが始まる前にカレー粉を買い、東北道を走り警察の制御を「あなたたちは震災で死んでいく人を見捨てるのか!」と言いながら警察の制御をはねのけ駆け付けたのです(仙台)。

  なんで行動力が彼にあるのか?彼の答えはシンプル「天災で誰かが苦しんでるなら何をおいても助けなさい!」という教えがあるからだそうです。怖い?恥ずかしい?放射能?そんなことを言ってる場合ではないでしょう! カウンセリングに例えれば、困った人がいれば「安心して弱音を吐ける人(場所)」がどんなに大事かを教えられました。私たちはいくつになっても「人間であるという限界があるんです」。そんなに強い人間ばかりじゃないんです!サイボーグではないのです。

  困ってる人・葛藤や辛さを抱えてる時「道徳心と勇気・共感力」を持って、救おうとする人は私を含めて何人いるでしょうか?それどころか「いかに困っている人をどうやって意地悪しようか」と考えてる人を見てきました。

  弱った心に勇気を与えてくれるもの、「何があっても抱きしめてくれる」という大いなる安心感です。大いなる安心感とは「自分の母親が口に入れるものを疑った人はいますか?この人は毒をもっていると思った人はいます?!」。無条件の信頼が「安心感」の原点です・・・