心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

看護の「看」は手と目で温かく見守る

   マザー・テレサが日本に初来日されたとき、マザーのカルチャーショックは、「日本は町がきれい、道がきれい、洋服がきれい・・・親子の間に会話がないとしたら、夫婦のいたわりいあいがない、誰かの失敗を見てほくそんでいるとしたら、インドのカルカッタの泥をこねた家より貧しい。バラはタンポポになれない。でもタンポポもバラにはなれない。全く分け隔てなく同じく人を大切にする」と述べています。

   日本人のある青年が善意で、マザーに「これから死んでいく人に薬を使うのではなく、助かる人に使った方が役に立つのではないでしょうか?」と質問した時、マザーの回答は実に明確でした。「この世で一番大きな苦しみは、一人ぼっちで誰からも必要とされず愛されない人々の苦しみです。死んでしまう人に薬を使うのは?薬が役にたつかどうかは問題ではありません。一人の人間がどんな気持ちで死んでいくが大事。生きるのが地獄であっても死ぬときは天国です」・・・には解説がいらない感動があります。   

 看護の「看」は手と目で温かく見守るということには、ぶれない信念と哲学を感じました。