心理カウンセラー佐藤照貴

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パラ円盤投げで銀メダル、大井利江さんの覚悟「共生社会への理解」

 パラ円盤投げで銀メダル、大井利江(としえ)(72)さんの不屈の精神、人呼んで「鉄人」。

  岩手県洋野町出身。奥様も足に障害を持たれていたが、39歳の時、事故に遭う。マグロ漁での作業中首の骨を折って下半身の感覚がなくなり、車いす生活になった。5年間にわたって入退院を繰り返し、リハビリを兼ねてプールに通った。絶望に塞いでいたとき としえさんをグランドに誘ったのは奥様。障害を負いスポーツには縁がないと思っていたが、友人からパラ陸上の誘いもあり49歳の時転機となった。

  いまだに現役を続行するには大きな理由がある。「特に北京とロンドンはスタジアムに入った瞬間からすごかった」。出場したパラリンピックで満席の競技場から受けた大声援が忘れられない。さらに、障害者スポーツの伝道者の一人としての自負もある。自らが結果を残すことで周囲の共生社会への理解は高まり、4年に1度の祭典の意義を常々感じている。

  誰も障害や病気になりたい人 コロナに感染したい人はいません。それでも直向きにがんっばている人たちに温かく応援したいと感じました。