近所の子供にからかわれたり、いじめられた清作(のちの野口英世)は、3歳にもならないときに囲炉裏の中に落ちて大やけどをした右手を見つめがら、何度も悔し涙を流しました。
清作はその悔しさをバネにして首席(1番の成績)で小学校を卒業し、その才能を認める人の援助のもとに猛勉強をして、大学の医学部に入らず、独学で医師の国家試験に合格したのです。けれどもその頃の日本では、特定の大学をでてないと才能を生かす道はなく、アメリカに渡った野口英世は、世界的な細菌学者として、その名を遺したのです。
いじめや劣等感を「自分はダメだ」から「自分の生かせる道」を探していった生き方は私たちに多くのことを教えてくれます。希望は失望に終わらない。谷が深ければ深いほど希望の峰は高くなるーそんな人生を歩みたいものです。