○○相談員の本分は「伴奏者」です。本物は、「何もしないことを一生懸命」し(河合隼雄)、相手の呼吸に合わせてペーシングすると 呼吸まで合ってくるそうです。その逆に「人を裁く」のは「裁判官や警察官・刑事のするこ と」です。
相談者と同じ目線、下から目線で「話を聴かせていだだく」という謙虚な姿勢で生育歴や職歴、現在の困り感、その背景にある心模様を拝聴しなければいけません。相談員はその方の人生のストーリー(人生脚本)に耳を傾けると、そこに支援の糸口が潜んでいることが見えてきます。なぜ?人生曲線は挫折から学んだ気づきの宝庫だからです。挫折を受け入れていくと「困った」が「良かった」に変換していきます。
例えば、就職は「第二の家族(居場所)」です。「就職は人生のゴールではなく人生と自立へのスタート」です。「やらせている」から自立のための居場所探しのサポート役が相談員の役割です。
「受身こそ究極の主体性」(荘子=肩の力を抜き、自然体で生きる術を語った思想家)を肌で感じることができれば「伴奏者」に近づけます・・・。