知的障害を持つ女の子のお話です。お母さんを亡くし施設に入りました。施設では、社会に出ても通用するようにお金の訓練をします。この女の子も、1円から500円までの硬貨を順番に並べてお金の価値を勉強していました。先生が「1番大切なお金はどれですか?」と聞くと、女の子は笑いながら10円を指さしました。何回も先生が、「500円が一番大事だよ」と教えても、女の子は繰り返し10円を指さしました。
困り果てた先生は「どうして10円が大事なの?」と聞くと、女の子は、「だって、この10円をあの公衆電話に入れたら大好きなお父さんの声を聞けるから・・・」と答えました。
今は「公衆電話」は少なくなり携帯電話の時代になりましたが、コロナにより不便な生活は、私たちに原点に戻りなさいと言われている気がします・・