日本人として初めて国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のトップを務めた緒方貞子さんが亡くなった。小柄な体に防弾チョッキを着用して世界各地の難民の現場を飛び回った。
国際機関のトップを務めた人は、関係者に配慮し、外交的な発言を心がけるが、敢えて人道主義を貫き「人間らしい思いやりの心がない」という発言には感動する。
1.「日本は世界の実態を知らな過ぎる」。世界人口の9人に1人、約8億人は満足な食事はとれない実態への「無関心へ怒り」である。
2.「日本さえ良ければいい」心性への怒りだ。日本の安全は世界と切り離して成立せず、「日本人は自分たちの安全・安心に固執過ぎる」。
3.「日本は損得勘定で考えすぎる」という不満。人間の人権や人としての道義を重んじてない怒りである。
緒方さんは「無関心への怒り」「自分さえよければ」を強く戒めている。神戸市で起きている「いじめやパワハラ」は最大の人権無視です。