コミュニケーション能力というと「話上手」のように思いますが、そうとは限りません。
お笑い芸人であり司会者の明石家さんま さんは、「立て板に水」のよう語り口で「話し上手」のイメージがありますが、実際は、自分が話しているのは3割、7割は共演者の話を聴いて言います。さんまさんは、様々な相槌を打ちます。「その後どうなってん?」と続きを促す、「ほんまに?」と驚く、「わかるわ!」と共感するなどです。
話し手の面白さや個性を引き出し、会話を盛り上げる話術は「思いやり」です。大切なのは「テクニック」ではなく、目の前の人の話を熱心に聴こうという「姿勢と真心」です。どんな人も「存在そのものを認められた・必要とされた」ときに「この人のために頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。
