「語るに遅く、聴くに早く」「耳は2つ、口は1つ」「一度語る前に二度聞け」「言多きは品少なし」「沈黙は金、雄弁は銀」などに表されてるように、いかに聴くことが大事であることかを語っています。仏像を見ると、耳が大きく口の小さい像が圧倒的に多いそうです。
同じように多弁な聖者(聖賢)はいません。聖者は、己を人に分からせる必要がないからです。聴くことは、率直にいって疲れる作業です。なぜ?私たち人間のDNAは「話がしたい」というようにセットされているからです。聴き上手になるということは、相手の気持ちに寄り添い気持ちを負担に感じず、こちらから話したくないような訓練が必要です。
こう聴けば「傾聴」はいかに難しくやりがいがあるかわかります。傾聴のできる人は「心の偏差値」が高い人のようです・・・