ある講演会で「存在・命を受け入れる(ビーイング)」とは何ですか?と質問を受けたことがあります。私はドキッとしたのですが「目を閉じて胸に手を当ててみてください」と言いましたが、皆さんはキョトンとしていました。
「そこに心臓がドックンドックン動いていませんでしたか?その心臓は皆さんの頑張りや努力で動いているのですか。そうではありませんね。私たちは自分の努力で生きてるつもりでいますが心臓の鼓動ひとつ、自分の頑張りで動かしたり止めることはできないのです。
目が見える、耳が聞こえる、話ができる・・・すべて努力でできるものではなく、人間の力を超えた無限の力によって授けられたものです。人は、様々な「支えあい・助けあい」の中にしか生きていけない存在なのです。
仏様を拝む時、右手は仏様、左手は自分。どちらの力が強くても手を合わせることはできません。努力と自分を越えた命を頂いていることに感謝して生きるのが謙虚な人生を歩むコツのようです。「当たり前に感謝すると奇跡」が起こります。