心理カウンセラー佐藤照貴

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人生のペーパードライバーは「失敗恐怖症」

  人生のペーパードライバーは「失敗恐怖症」とも言われています。車を運転することがないから事故もないし、人生に挑戦してないから失敗もありません。精神科医・心理学者 アドラーは「人生の戦線の後ろに立っている」と揶揄しています。

  失敗恐怖症になってしまう例として、おねしゃをして、一方的に叱られたり・暴力を受けると 「失敗は恐ろしい恐怖」がインプットされ 大人になるとビクビクして周りの評価に怯えます。更に「お父さんみたいになってはダメ」は、「社会で失敗する落伍者に対する怯え」(記憶に凍結された恐怖)となります。高校受験で失敗して絶望している子どもに「だからいったじゃないの!」追い打ちをかける二重の恐怖を浴びせることになります。

 日本の現実社会は、つるんだ集団が1人の人間を責めたり、貶(おとし)めたりして自分の一時の優越感に浸っています。外国では、幼稚園に向かいに行ったお母さんが 「何を学んだ」と聞くと「何も学んでない。だって、今日は何も失敗しなかったから」というそうです。