心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

「遅刻してもよく来たね」で「行動変容」

高校教員だった頃、遅刻する生徒に私は「なんでまた(怒り)・・・雨降ったらバスが遅れるんだから1本早いバスに乗りなさい!」と言っていた。恥ずかしい限りです。こんな言い方では遅刻はなくなりませんでした。なぜ?否定から入り生徒の遅刻せざるをえない背景(理由)を聞いてないからです。

  ある日「遅刻してもよく来たね・・」と話すと、生徒はしばらく沈黙し、にやっとして机に戻りました。暫くは遅刻が続きました・・・雨の日です。生徒が遅刻しないで登校。それからは殆ど遅刻することがなくなりました。なぜ?遅刻しても生徒なりに一生懸命走ってきた姿を肯定し認めたからです。「生徒を信じ待ち よい所をみつけ認め」たことが空気感染して生徒は「必要とされた」と存在を承認されたからではないでしょうか?

 傲慢な教師であった私に「信じて待つ」「あら探しから よい所を探す」「心の膝を折って聞く」ことを教えて頂いた貴重な体験でした。