「ウツ」になる人は、家族や組織にとっての危険を知らせる警告装置のような役割を果たしている、とも言えます。子どもや家族の誰かが、部下が「ウツ」で出社できなくなったとき、本人の「弱さ」と切り捨てるのではなく、また、親(上司)である自分の力不足と自分を責めるのでもなく、たまたまその部下が、家族(組織)の抱える問題の芽をあぶり出してくれたのだ、と考えることができたなら、組織の「危機」を変化や成長へのチャレンジに変えていくことも可能でしょう。
いたずらに「ウツ」の犯人探しをするのではなく、家族全体(組織全体)を「患者」と見なして、これまでの家族(組織)のあり方、家族のコミュニュケーションの取り方、仕事の流れや仕方を見直すきっかけにしたいものです。