心理カウンセラー佐藤照貴

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実力がないけど威張りたい症候群

  30Kgの重さを抱える実力(器)しかないのに、体裁を繕うために80Kgの重さを持とうとすると重さのせいでつぶれていまいます。これは私たちの人間関係によくあてはまり、実力がない自分に自分を脅かすような人がいるとふるえがとまらなくなります。「自分はこんなにできるんだ!」と言っている人の深層心理は「自信がないので格好をつけたい」です。自信がない人は、他者否定(悪口・嫉妬・排除)してなんとかして相手を打ち負かし、自分では勝ったつもりでいます。
  これを私は「実力がないけど威張りたい症候群」(造語)と言います。威張っている人に限って自信がないということです。こんな人の多くは「実際よりよくみせたい」ので、つい背伸びして相手の鏡に映し出された本来の自分の無様な姿を見て「おまえが悪い」「考え方が小さい」などと言って自分の小さな実力をごまかすことでしか平静を保つことができません。
   自分の30Kgの実力を知り「こんな自分でもいいんだ」と受入れると徐々に震えや体裁を繕うことが少なくなります。相手の悪口や嫉妬しているな?と気づいたら、自分の実力は?それはどなたの姿?と問いかけましょう。