心理カウンセラー佐藤照貴

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十分な依存の裏打ちがあってこそ「自立」

 自立は十分な依存の裏打ちがあってこそ、そこから生まれでてくるものです。子どもを甘やかすと、自立しなくなる、と思う人がいます。確かに、子どもを甘やかすうちに、親の方がそこから離れられないと、子どもの自立を妨げることになります。このようなときは、実は親の自立ができていないので、甘えること、甘やかすことに対する免疫が十分にできていないのです。
   親が自立的であり、子どもに依存を許すと、子どもはそれを十分に味わった後は、勝手に自立してくれるのです。自立と言っても、それは依存のないことではありません。そもそも人間は誰かに依存せずに生きてゆくことなどできないのです。自立ということは、依存を排除することではなく、必要な依存を受け入れ、自分がどれだけ依存しているかを自覚し、感謝していることではないでしょうか。依存を排して自立を急ぐ人は、自立ではなく孤立になってしまいます