不安が強いと心臓がどきどきしたり、体が緊張し肩や胸、腰が痛くなることがあります。こんな時は無意識に自分の思い通りにしようとか何かのこだわりが強くなっています。その無意識の声を聴くことができるようになると、「○○が不安でしようがない」「○○を聴くと動悸がするくらい不安になる」という心の声に耳を傾けていくと、心の声をありのままを聴いてくれたご褒美に体の痛さや重苦しさを軽減されます。心と体は一体です。
これは「森田療法」(森田正馬)が確立した心理療法です。多くの人は、自分の思い通りをしたくて「自然に任せる」ことができません。これは台風が発生したのに自分で進路を変えると同じくらい無理なことをしてるのと同じです。無理がたたれば心も体も悲鳴を挙げます。台風の進路を変えることができないのは誰もが知っていますが、不安が大きいときはそれにも気づかないので、体に力が入ったり心のこだわりが強くなり不安を助長させます。
「台風の進路を変えることはできないので、自然に任せる」と視点を少し変えるだけで、心も体も解放され心が楽になっていきます。