心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

助け合ってこそ社会

皆さん「モシモシ カメヨ カメサンヨ・・・」この童謡と民話はご存知ですね。そうです。亀と兎がマラソンをした話です。そして亀が勝ちました。「油断対敵」 という教訓を私たちに教えてくれました。
この話に続き、二回戦、三回戦があったのをご存知でしたか?悔しがった兎は亀にもう一度勝負しようと申し出ました。亀は承知しました。兎は油断せずに全速力で走って今度は兎が勝ちました。今度は亀が考えました。そして兎に「今度は丘の上ではなく大きな湖の向こうの木の下まで競争しよう」と申し出ました。兎もOKです。二匹は同時にスタートしました。亀は湖を一直線に水の中をスイスイ泳いでいきました。兎は湖の周りの長い距離を悪戦苦闘して走りやっと着きました。二匹は考えました。「そうだ!お互い助け合えばよいのだ」そこで山に登るときは兎が亀を背負い、川を渡るときには亀は兎を背を乗せて渡りました。亀と兎の競争の勝負はあったのでしょうか。
この民話は「油断対敵」ではなく「亀と兎はお互いの良さ・持ち味を知り、そして自分を知り、相手を知って助け合いましょう」「他人との出会いは自分の内なる自分との出会い」ということです。自己受容は他者受容に正比例することを証明した逸話ではではないでしょうか。私たちは、持ちつ持たれつ、助け助けられる社会に暮らしています。言い換えれば、迷惑をかけたり、かけられたりする関係の中にいます。一人ひとりの小さな親切や善行が社会に広がっていき、温かく住み易い社会になることが、私の夢です。