心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

自分の思い通りは「脅迫」です

   アメリカの諺に「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という言葉があります。この意味する所は、強制や押し付けでは人間は心からのやる気がでないということです。無理やりひっぱても人の意欲や信頼を削ぐことはことはあっても、ラポールはできません。
  ではどうすれば人は意欲をだすのでしょう?信頼関係、関係の成熟なしに人に意欲をもたらすことはできません。自分の価値観を押し付けられて意欲をだす人はいないように、信頼関係、つまり「この人のためなら頑張ってみよう」という主体的意欲を引き出します。
  この簡単な原理をわかっているのに、多くの人は「自分の思い通りに他人を操作しようと必死」です。用心深い偽善者です。なぜ?強制や押し付けで相手の意見を聴かずに操作することは、一種の「脅迫」です。「私の言ったとおりにしないと目にものを見せますよ」という隠された意図があるのに、そんな人は気づけません。脅迫で人が動くはずはないことは誰でも知っていることです。
  「安心感」「信頼感」の成熟なしに、人と関わる仕事をしてはいけません。