「しっかりしつけられたお子さんですね」というように周りの人からも「しつけ」という言葉をよく聞きますが、「しつけ」とは何ができるようになることなのでしょうか?東京家政大学の主任保育士の井桁容子さんの回答は実に参考になります。
「しつけ」とは、子供が人の気持ちになって考えられるようになるために行うものです。
社会で生きるということは、人との関わりが必要不可欠です。その社会で子どもが気持ちよく生きていけるようになるためにも、相手に嫌な気持ちをさせないこと、つまり人の気持ちになって考えられるようになることが大切です。
そのため、しつけるときにママの気持ちばかりを言い聞かせてしまうのはあまりよくありません。世の中の事情をわかっていくためには、ママ以外の人の気持ちも考えられるようにならなければいけないからです。
子どもが人の気持ちを大切にできるようになるには、まず自分の気持ちを大切にされた経験が必要です。乳幼児期のしつけでは、ママが子どもの気持ちを大切にして受けとめてあげる段階です。そこで子どもが自分の気持ちが大切にされていることを感じられると、やがて人の気持ちを大切にできるようになります。
子どもの気持ちを大切にすると周りの子の気持ちがわかるというのが みそですね・・・