あなたは陰でコソコソと他人の悪口を言う同僚を見て、どう思われますか。その同僚と関係を壊したくないと思えば、悪口に同調するかもしれません。はっきりと「陰口はやめなよ」と注意できる人は少ないものです。私などもあいまいに同調し、表面的には共感の姿勢を示していました。けれども陰口は、間違いなく良好な人間関係をむしばみます。ゆっくりと真綿で首を絞めるようにして、私たちを不幸におとしいれるのです。
幸せな人間関係を築きたいのなら、陰口の反対を行うしかありません。すなわち「陰褒め(かげぼめ)」です。陰褒めとは、本人がいないところで堂々と、その人の優れた点や長所を口に出して評価することをいいます。陰口を言い続ける人は、裏表のある要注意人物としてマークされます。
一方、陰褒めを心がける人は、信頼に足る人物として衆目を集めます。確実に裏表のない人物に変わるには、陰口を捨てて、陰褒めを取り入れる以外にありません。