アンガーマネジメント(怒りのコントロール術)では、「べき思考」を知ればイライラの正体が分かります。現実と「べき思考」の乖離が怒りに火をつけます。理想があってそれに足りてない自分でイライラします。べきの境界線を引き直すことです。境界線マップでは「少し違う」が許せることにより「べき思考」が緩んで心に余裕が生まれてきます。「許せる」「許せない」の二択でなく「妥協点(曖昧さを受け入れる器)」をもつよう心がけることです。そして、「許せる」「許せない」を言葉で分かり易く伝えることも効果的です。「なんで・・・」はアンガーマネンジメント最大のNG言葉ですから、「・・・してくれると助かるんだけど」「・・・してくれてありがとう」と「かも連鎖」と「感謝」の言葉を伝えることが大事です。
怒りのピークは「6秒」です。怒りが湧いたら6秒間は怒りが通り過ぎるの待つのです。イライラの感情は空気感染するので、「イライラは人から与えられるものではなく自分が生み出すもの」と視点を変えるとイライラの温度が下がります。
アンガーマネジメントのベースになっている理論に、『ソリューション・フォーカス・アプローチ』があります。これは、「過去は変えられないのだから、過去のことにはこだわらない」、「それよりも、未来志向で、今できることに集中し、最善の結果を目指そう」というものです。これは、交流分析の「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来」と通じます。「今ここ」に集中し感謝すると穏やかな人間関係が始まります。