心理カウンセラー佐藤照貴

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落書きを消すと奇跡が起こる?割れ窓理論と人間の心理

   アメリカのニューヨークは、極めて治安が悪く、年間60万件の犯罪が起きていました。まさに「アメリカ1の犯罪都市」 になっていたのです。さて皆さんはどんな手を打ちますか。多くは警察を増やして徹底して犯罪を根だやしにすることです。
   そのことに、頭を悩ませていたジュリアーノ市長は、警察を増やさずある画期的な方法を提示しました。「地下鉄の落書きをすべて消すこと!」。市長が行った、小さな犯罪を根絶やしにすることで、凶悪犯罪は5年間で激減。これを心理学では「割れ窓理論」といいます。 
 市長が行った、落書きを消す⇒常にそこには、監視の目が光っていると思わせる。人が監視している事がわかっているところで、わざわざ捕まるようなことはしないでしょうという理論です。私は「監視」はあえて「暖かい眼差し」と考えています。人格的触れ合いこそ人間の意欲を掻き立てます。
  警官を増やして恐怖政治をするのではなく、「私たちはあなたたを見ていますよ」という人間的視点が人を変える可能性がある証拠です。