心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

「転ばぬ先の杖」は親の不安

 「這えば立て、立てば歩め、歩めば走れ、走れば飛べ!の親心」子どもへの期待が過度なプレッシャーになったら問題です。「転ばぬ先の杖」は親の不安です。不安をもらって嬉しい子どもはいません。子どもが欲しいのは「転んだ後の杖」。「転んでも大丈夫」という親の安心感ではないでしょうか。子どもは親の安心感と信頼感をエネルギーにして成長します。

 心の中に安心感というガソリンを入れないで空っぽの状態で車に「走れ!」といったら きしんで壊れます。その為には望ましくない行動を指摘し「・・・してはだめよ」ではなく、望ましい行動を指摘して「・・・しようね」と前向き・肯定的に語ることが可能性を引き出します

  大人も同じです。足を骨折している人に、「歩け、走れ、頑張れ」といっても、歩けないどころか治る骨折も重症化するのは明らかです。心の傷も同じです。心が骨折してるのに、「顔張れ」といってもそう簡単に頑張れない人もいることを受け入れることが、結果、人間の意欲を引き出します。