300年続いた徳川幕府の礎を築いた徳川家康の家来が「天下をとるためにはどうしたらいいんでしょうか?」と質問されて、そのコツを家康が「上を見るな、身の程を知れ」と諭したそうです。
「上を見るな」は、テストの点数によく現れてるように、60点とってくると次は70点、90点と励ましていきます。100点取ってようやく終わりだと思ったら今度は100点からいつ90点になるか恐怖に襲われたそうです。つまり「比べている」うちは心の平安はないということです。他人の芝生はそんなに青くありません。自分の芝生を見てみましょう。 「身の程を知れ」は、それこそ自分の実態が見えないので「○○になれたらどんなに幸せだろう」と足元の幸せを見ずして、遠くにあるものを追いかけます。それが達成した瞬間、「ああやっぱり前の方が良かったかな」と後悔が始まり、自分の本拠地が少しずつ見えてきます。
自分の位置を語れる人は、「上を見るな、身の程を知れ」を悟ることができるようです。