初代が苦労して作ったラーメン屋（会社）を血縁で継ぐのが圧倒的に多いですが、初代の子ども・孫が必ずしも「経営センスや孤独に耐える強さ」があるとは限りません。初代の「ヒーローはヒーローの子どもでは必ずしもありません。トップの才能は、血縁じゃないことが多いのです」。
では、どんな人間をトップに置くべきか？それは「みんなをまとめる機能を持つ人を見つけて、ポストを与えて育てた方がいい」のです。問題は、「みんなが付いていくかどうか？」。ついていくかのバロメータは、その人間が「正直で誠実」かです。正直は「安心感と信頼感」です。チームの目的達成のためには正直であれば部下はついていきますが、「この社長裏でなんかやってるな？」と思えば、部下の疑心暗鬼はすぐに組織全体に空気感染し、陰での「うわさ話・陰口・悪口・嫉妬」になり、組織崩壊です。
トップは何がしんどいかというと、「わからないことでも相談せず決めなければならない」という意味で「判断力と孤独に耐える能力」が必要です。また、トップがいきなり社長になるのは「NG」です。練習試合を１試合もしないで本番を迎えたら、勝てるものも勝てません。会社なら倒産です。笑い事ではありません・・
ライフネット生命の創業者・出口治明氏の箴言は、五臓六腑に沁みます。
「ミスを隠そうとするからミスが起こる。私の会社ではミスが起きたらまず“ギャー”と叫べと言っています。叫べば皆が集まってきて“どうしたんだ？”となるのでミスが直るんです。原因や責任は後で考えればいい。」
「一人ではなにもできません。リーダーは自分の考えていることを仲間に分かるように話せなければなりません」
「真のリーダーとは、“共感力”“統率力”“志”の３つがある人。一言で言えば、自然に人がついていきたい気持ちになれるような人。それがリーダーの条件」
