故・河合準雄先生(ユング心理学者)はカウンセリングについて次のように紹介しています。
「本当に辛い時に、悲しいとき、余計な慰めなど言ってもらう必要はなく、一緒にいてもらうだけでいい」。ところが、治療者の方がじっとしていられなくなって、つい余計な慰めの言葉をかけたりします。これは一種のごまかしです。
“何もしないことに全力をあげる”つまり、doing(何かができるできない・学歴が高い低い)ではなくBeing(そこにずっといる・存在するだけで価値がある)が大切です。
ある高校生が私(河合準雄先生)と会って家に帰った後、家族からどうだった?と聞かれ、「“不思議な人”に会ってきた。どこへとんでいっても、ちゃんと傍(ハタ)にいる人だった」。
実に意味深な言葉です・・・