心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

「・・・万引きをせざるを得なかった気持ち 聞かせてくれる?」

  万引きや引きこもり等の問題行動があると、先生も親もその行動に「ブレーキ」をかけたくなります。教員時代、私も万引きした生徒に「あれくらい万引きは犯罪だ」と口を酸っぱく言っていたのにと、やってはいけない典型的な例です。当然、生徒は反抗し形を変えて問題行動は続きます。今思えば恥ずかしいことです。

 ある日、万引きしてしまった生徒に「・・・万引きをせざるを得なかった気持ち 聞かせてくれる?」と静かに問いかけました。生徒は暫く沈黙し「家庭での居場所がない、学校でも友人がいない・・・」ことを話してくれました。子どもも大人も「気が済んだ」と言われるまで聞いてもらうと「気づき」が行動に変わります。

    問題の背後にある「サイレントボイス」を聴く器ができて初めて問題は解決に向かいます。何かの理由なくして「問題行動」は起こりません。説教する前に「それ もう少し詳しく教えて・・」は、心の中に眠る「善意と積極性」を引き出します。「治そうとするな 分かろうとせよ」の原点です。