心理カウンセラー佐藤照貴

                  (月〜土曜日9:00〜17:00)

「ねばらならない」から「であるにこしたことはない」

 「失敗してはならない」「すべての人に愛されなければならない」「世の中は公正でなければならない」などという思いを持っていると、それらが満たされなかったときに悩むことになります。これをイラショナル・ビリーフ(不合理な信念)と言います。  イラショナル・ビリーフは願望(ねばならない、であって欲しい)と事実を混同することから起こっています。このような混同を論理的に否定し、ラショナル・ビリーフ(合理的信条)へと変えてゆくのが論理療法の役割です。
   ラショナル・ビリーフの例は「失敗しないほうがいいが人間だから失敗することもある。失敗から学ぶべきである」「人に愛される・愛されないとは関係なしに具体的になにかをするべきである。その結果人が愛してくれればありがたいし、愛されなくとももともとである」などである。
 端的に言ってしまえば、「ねばらならない(must)」ではなく、よりマイルドであると言われる「であるにこしたことはない(should)」で人生の質が変わります。