心理カウンセラー佐藤照貴

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エジソンは不登校だった・・・

  トーマス・エジソン(発明家)は、19~20世紀のアメリカで活躍し、1,300件を超える発明を成し遂げたあのエジソンも、不登校を経験しています。

  エジソンが学校に通えなくなったのは、小学校の先生との関係が原因でした。好奇心豊かなエジソンが「1+1はなぜ2になるの? 1つの粘土と1つの粘土を足し合わせたら、大きな1つの粘土になるのでは?」のように先生を質問攻めにしたところ、「授業を妨害している」と邪魔者扱いされ、入学から3カ月で小学校を退学になってしまいます(当時のアメリカではありうることでした)。

  それからエジソンは、元教師である母親のもとで勉強を続けました。母親はエジソンが抱いた疑問に向き合い、大人用の百科事典や専門書を使わせたり、家の地下室をエジソン専用の実験室にしたりして、エジソン自身が自由研究の中で、疑問を解消できるように導いたのです。また、エジソンは町で自家製の野菜を売ったり、自分で作った新聞を列車で売ったりといった仕事をしながら、実体験の中で社会の仕組みや人との関係も学んでいきました。

  こうした経験から、エジソンは「母親がいなかったら発明家になっていなかっただろう」と語ったといいます。「私は決して失望などしない。なぜなら、どんな失敗も新たな一歩となるからだ」という名言も、正規の教育を受けられず、苦労を乗り越えたエジソンの言葉だからこそ、説得力があるといえるでしょう