心理カウンセラー佐藤照貴

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“お母さん助けて”と叫びながら、部屋の壁をつめでかきむしって・・(横田めぐみさん)

    2006年、拉致被害者の家族、横田早紀江さんは訪米し、ブッシュ米大統領と会談した。その時に手渡した、英文の手紙にはこう記されている。

  「娘のめぐみは1977年、北朝鮮に拉致されたとき、13歳で、中学校から歩いて帰る途中でした。その後、20年間は、彼女に何が起きたのか分からず、苦悩の時を過ごしました。後に亡命した北朝鮮工作員からめぐみが拉致されたことを聞きました。工作員は『彼女は、工作船の船底にある小さな暗い部屋に閉じ込められ、(日本から北朝鮮への)暗い海を渡る間、“お母さん助けて”と叫びながら、部屋の壁をつめでかきむしっていた』と証言しました。」

  横田早紀江さんほど、静かで気品がありながら、しかも凛(りん)としている人を知らない。当時の産経新聞には、「彼女のように気品の中に迫力をもつ外交官がいたら、戦後日本の地位も違っていたのではないかと思う」と書いている。強い信念を持ちながら、同時にまわりに感謝し、与え続ける人。気品と強さを身につけた、自立した人でありたい。【人の心に灯をともす】のブログより