笑点の司会者・春風亭昇太氏は、「落語は教科書で学ぶのではなく、教科書を作るのだ」の名言は 新作落語を発信する春風亭昇太さんの真骨頂です。
教員の頃、授業中、生徒に「どう 分かった?」と言うと「先生 分かりません。もっと分かり易く教えて下さい!」と言われ 自信は一瞬にして砕かれ 汗がダラダラ流れてきた。やっと授業が終わり職員室に戻って一息してると、さっきの「分からない」と言った生徒が複数で来て「先生 本当に〇〇検定1級あるんですか」と言われ、更に汗がダラダラ。当時の私は、「周りに先生が一杯いるのに失礼な」とか「なんで教材研究してプリントまで作ってるのに分からないんだ」という葛藤と悔しさがあった。
それが「教材研究」の原点となった・・最後まで生徒から「分かった」という言葉は聞けなかった。
今思えば 生徒は私を成長させるために あくなき教材研究に励むようにしてくれたのかなと思う。「分からない」を「分かった」時代を経て、今は「困った」から「よかった」になれるよう、生涯修行が続きます。