「仕事は程々出きるが部下を育てられない上司」は、現場職員から評価されない。何故なら“人財”がついてこないからである。人心が離れるということは、マンパワー(組織力)が醸成されない。組織力とは、10+10=20の足し算ではなく、10×10=100の掛け算である。つまり、部下のやる気を引き出せる上司は、個人のキャリアに付加価値をつけ、コミュニュケーションチャンネルの連結を多く持ち、セクショナリズム(派閥主義)を和らげ、風通しのよい職員風土を形づくる。日本の未来予想図は、“人づくり”にこそ発展の要諦があるのではないか。
必要なのは、アダルト(大人)な自我―不公平な感情に支配されず、合理的且つ論理的で冷静な判断力で現実に即した動きをする。学歴も元職も名誉職も関係ない。21世紀は、“無印人間”(心の知能指数の高い人間)“でもトップとして活躍できる場でなければならない・・・。