僧侶・作家 の瀬戸内寂聴さんが99歳で亡くなってしまいました。寂聴さんの「答えはいりません。ただ、聞いてあげればいいのです」は忘れることができません。人間の愛と孤独をわかりやすく説いた「寂聴節」を紹介させていただきます。
「いやー姑さんとうまくいかなくて困ってます」の質問に「だって その嫌いな姑さんがいないと あなたの大好きな旦那さんと会えなかったでしょう」(笑)と答えたら、質問された方は、笑顔で「そうですね」と言われてました。寂聴マジックですね。
また、「差し押さえってあるでしょう。あの時は金目のものは全部持っていかれるんですよね。でもね 仏壇だけは持っていかれないんです。それはね、持っていく方も先祖の祟りは怖いわけ。だからね 先祖様は大事にしないとダメよ」。
2011年に東日本大震災が起こると、被災地を訪ねた後、岩手県二戸市で雨の中集まった約3000人を前に法話を行った。時に89歳。「私たちは必ずいつか一人になる。他人に流されず自分の信念に沿ってしたいことをして生きていれば人生が自然に開ける」と説きました。
長年、寂聴さんと親交のあった黒柳徹子さんのコメントです。 黒柳徹子さん:「みんなの味方が、亡くなった。こんなことまで書いちゃうんだという小説家が、尼さんになった。尼さんになっても『書いちゃおうかな』と言って書いていらした。100歳近くまで尼さんで、説法しながら恋愛小説を書く。日本は面白い国だと思う。でも、もうお会い出来ないと思うと悲しい」・・